基本方針・学校経営案
令和5年4月4日
学校経営方針渋谷区立神宮前小学校 校長 加藤 康弘
1 はじめに 神宮前小学校は、「児童が輝き」「保護者・地域に信頼される学校」目指して教職員一同全力で取り組みます。本校の全ての教育活動は、子供の成長のためにあります。そして教育目標の具現化のために実施していきます。従って、「子供のためになるのか(子供ファースト)」を判断の根本にします。 2 「神小の子」育成計画 (1)「つながる学び」の推進(知のつながり・人のつながり・ICT活用) 神宮前小学校は、新型コロナウイルス感染症対策の中で新しいスタイルの学校づくりを進めてきました。分散登校や自宅待機でオンライン家庭学習に参加した子の学びは、教室とつながりました。教室の様子を配信したり、クラウド上で情報や作品のやり取りをしたりすることができました。普段の授業でも学習者用デジタル教科書を使い、ミライシードやTeamsで学びをつなげたり、OneNoteやPowerPointなどで共同編集をしたりしてきました。 令和5年1月25日(水)には、令和3・4年度 渋谷区教育委員会研究指定校として「自ら学びに向かう児童の育成 〜つながる学びを目指した ちょうどよいICTの活用〜をテーマに実践研究の発表をします。系統性や教科横断的な学びを意識した授業づくりを行い、子供たちがタブレットを道具として使い、小学校での「ちょうどよいICTの活用」の在り方を提案する準備を進めています。 (2)国際社会を生き抜く神小の子を目指して「シブヤ科の実施」 渋谷区では地域と学校のことを学び、グローバル社会を生き抜く力をはぐくむ「シブヤ科」の授業をしています。本校は、明治神宮の表参道にある学校として、地域の自然と歴史や表参道の変遷を調べる活動を通し、情報活用能力やコミュニケーション能力と表現力をはぐくみ、「コミュニティ・スクール」として地域の方々や、明治神宮や地元商店街・企業などと連携した教育活動を進めていきます。 令和4年度 豊かな表現活動を通して学びを深める子を育てる。 ○ 「楽しむ」・「かかわる」・「つながる」学びの実現を目指し、主体的に学ぶ子を育てます。 ○ 普段の授業で自分の考えや意見を言ったり、学芸会で思いを表現したりする活動を通し、豊かな表現力を育てます。 令和5年度 豊かなコミュニケーションを通して学びを深める子を育てる。 ○ 情報活用能力・コミュニケーション能力を発揮し、自らの考えを表現できる子を育てる。 ○ 渋谷・神宮前の地域のことを調べる活動を通して、多様なコミュニケーションをとる中で、自分の地域に愛着がもてる子を育てます。 令和6年度 学校と地域に誇りをもちグローバル社会を生き抜く子供を育てる。 ○ ICTを道具として活用し、情報活用能力・コミュニケーション能力を発揮して学び、自らの考えを表現できる子を育てる。 ○ ICTや英語などを活用した多様なコミュニケーションの中で渋谷シティプライドを醸成し、社会貢献できる子を育てます。 3 本校の教育目標 国際色豊かな地域性を生かし、生命尊重・人権尊重の理念を基盤として、児童が友達、教師、地域の人々との出会いや関わりを大切しながら、楽しく真剣に学べる学校づくりを目指す。また、知・徳・体の調和を目指し、確かな学力を育成するとともに、日本の伝統・文化を尊重し、健康な心と身体を養い、広く国際社会に貢献することのできる心豊かでたくましい、未来社会の形成者を育成する教育を推進する。 ○自ら考え高め合う子 Intelligence Aspiration ○進んで実行する子 Activity Responsibility ◎健康で心豊かな子 Friendship Healthy life *本年度の重点目標 【教育目標達成に向けての基本方針】 ☆「楽しむ」・「かかわる」・「つながる」学びの実現を目指す業づくり ・デジタルシティズンシップを重視した新ICT教育カリキュラムの作成(目指す活用スキル) ・新しい授業スタイルの中に「ちょうどよいICT活用」の在り方を提案する。 ☆健康で心豊かな子を育む環境づくり。 ・上級生が下級生の手本となり、リードする学校づくり→水車班活動の充実 ・いじめのない学校→いじめ防止基本方針の実施といじめの未然防止 ・心を育てる教育の推進→道徳授業地区公開講座の充実→道徳の授業改善 ☆子供の生命・安全、心と体の健康を第一に進める体制づくり。 ・子供の安心・安全を最優先に考え、教育活動と施設管理を行う。 ・健康教育、食育、安全教育の充実。自分の体を知り、健康・命は自分で守る態度や能力を養う。 4 経営の重点
(1)愛校心と地域を愛する心をはぐくむ「シブヤ科」の実施 キーワードは水・ICT・SDGs ○ 明治神宮・表参道を軸に統合的なつながる学びができるカリキュラム・マネジメントを行う。 ○ 表参道にある学校として、3年代々木八幡宮・4年浅草仲見世・5年明治神宮の鎮守の森・6年日光東照宮を調べることを通し、問題解決能力を高め、グローバル社会を生き抜く力をはぐくむ。 ○ 地元の方々や地域の商店街や企業の方々などをゲストティーチャーに招き、学びを深める。
(2)楽しい授業づくり(授業力向上) ○ 「学びたくなる授業づくり」⇒魅力ある授業ができる教員研修の充実。 ○ 「問題解決学習の充実と評価の改善」⇒質の高い「問い」と、子供のやる気が出る評価。
(3)研究・研修の充実 ◇ 校内研究「自ら学びに向かう児童の育成」 〜つながる学びを目指した ちょうどよいICTの活用〜
(4)生活指導の充実 ○ 子供の安心・安全の保障といじめのない学校づくり。(未然予防、早期発見・早期対策) ○ 挨拶、言葉遣いを徹底的に指導する。規律を守る子の育成。指導話形、教師の言葉遣い。
(5)特別活動の充実 ○ 縦割り班活動「水車班活動」の充実。活動内容の充実と活動時間の確保。
(6)特別支援教育 ○ 特別支援教室専門員を中心にけやき教室教員、スクールカウンセラー、学習指導員、学習支援員、 介助員、臨床心理士、SAMなどの連携を強化して対応する。
(7)職務に対してコスト意識をもつ ○ 期日と時間を守り全職員が効率の良い仕事をし、働き方改革を進める。整理・整頓に心掛け、施設や備品を有効活用する。各主任は、児童の安全という観点から備品の維持管理や更新を計画的に進める。
(8)安心・安全な学校 ○ 新型コロナウイルス感染症対策を確実に行う。 ○ 不審者に対するセキュリティや情報セキュリティを高め、児童の安全を守る。
(9)幼保小連携、小中連携 ○ 原宿外苑中学校との小中連携(ICTを活用した中学校区の連携事業の実施)や幼保小連携を充実させ、交流活動を通して、コミュニケーション能力を高める。鳩森小と連携して自然体験教室を行う。 5 おわりに 「自ら学ぶ者だけが他を導くことができる。」これは私の信条です。 子供たちにより善いものに挑戦させるには,己にはより厳しくなければならないとも思います。私たちは,プロ教師としての使命感を自覚し,ゆっくりと,目を離さず,子供たちが自ら伸びようとする力をさらに伸ばし,その子の個性を開花させていきたいと考えます。全校を挙げて,子供を心から慈しみ,共に学び,共に助け合って生活する,活気に満ちた神宮前小学校でありたいと考えています。
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