学校日記

11月15日(水)

公開日
2023/11/15
更新日
2023/11/15

今日の給食

11月15日(水)の給食です。

・ご飯
・おきなふりかけ(とろろ昆布、かつお節、ごま)
・秋の吹き寄せ煮(鶏肉、かぼちゃ、れんこん、かぶ、にんじん、しめじ、干し椎茸)
・鶏つみれの嶺岡仕立て(鶏つみれ、はくさい、こまつな)
・牛乳

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秋が深まり、街路樹の葉が赤や黄色に色づいてきましたね。今日の給食は、和食の「自然の美しさを表現する」という面を感じられる料理を作りました。
日本文化では、自然の美しさを表現するときに、直接的にえがくのではなく、「見立てる」という手法が好まれることがあります。たとえば、京都の龍安寺は、石と岩だけでできた石庭が有名ですが、この庭園は、砂に線をひくことで、水を一滴も使わずに水の流れを表現しています。また、百人一首の「あらし吹く みむろの山の もみぢ葉は 竜田の川の 錦なりけり(69番 能因法師 )」という歌では、川面に落ちた紅葉の美しさを、錦の織物に見立てて詠んでいます。献立のメインの「吹き寄せ煮」は、秋に落ち葉や木の実が風に吹かれ、ひとところに集められているさまになぞらえて、さまざまな食材を取りあわせて煮る料理です。今日は、薄口しょうゆとだしを使い、素材の味と色を大切に作りました。
また、汁物は、しょうがをきかせた鶏つみれを、牛乳入りのお吸い物にしています。料理名の「嶺岡仕立て(みねおかじたて)」は、千葉の嶺岡が日本の酪農の発祥地であることから、牛乳を使った料理の名前に使われます。このように、材料名を直接書くのではなく、その食材の生産地として有名な地名をつけるのも、和食の料理名の面白いところです。
さて、ふりかけの「おきな」はいったい、何を示しているでしょうか?楽しんで食べてくださいね。

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みなさん、「おきなふりかけ」はいかがでしたか?どの学年も、ごはんをしっかり食べてくれていましたね。このふりかけは、とろろ昆布を材料に作っています。とろろ昆布の細かくしたものを、別名「白髪昆布」ということから、白髪→おじいさんと連想し、とろろ昆布を使った料理に「おきな」と名前を付けるそうです。
和食文化の、料理を食べながら、その向こうに景色を想像する豊かさやおもしろさを感じてもらえたら嬉しいです。

参照:柴田書店「料理百科事典( https://www.shibatashoten.co.jp/words/)」

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