学校の特色


1 教科教室型システム

 上原中学校の一番の特色は、やはり「教科教室型システム」と言えるでしょう。
 「教科教室型システム」とは、すべての教科に教科専用の教室があり、生徒が時間割に従って移動していくというシステムです。
どこの学校も音楽の授業は音楽室で、理科の授業は理科室で行いますが、上原中の場合は、それが国語に社会にも数学にも英語にも当てはまる、ということです。
 「教科教室型システム」のメリットには、次のようなことが考えられます。
 (1)それぞれの教科に特化した教室なので、教科の掲示物や教材をそのままにできる。
 (2)他学年の授業の内容を知ることができ、復習や予習、教科への動機づけに役立つ。
 (3)移動を伴うことによって、「次は国語の授業だ」という意識を持つことができる。
 (4)教科や授業内容に応じた座席や机のレイアウトなどをそのままにできる。
 (5)教科担当教員が授業や教材の準備をしやすいので、授業の質を上げることができる

 また、学級活動や道徳、総合的な学習の時間、あるいは給食など、教科の授業ではなくクラスとして活動するときは、「『英語1』の教室は1年1組の学級活動用の教室」などというように決めて、全クラスに割り振っています。しかし、「英語1」が1年1組の学活教室であっても、授業中は他のクラスが入れ代わり立ち代わり来るので、荷物などを置いておけません。そこで「英語1」教室の隣には、「ホームベース」と呼ばれるロッカールームを設置して、1年1組のロッカールームとしています。このような「ホームベース」が全クラスにあります。
 

教科教室ホームベース保管庫


2 充実した施設・設備

 上原中学校は平成16年度・17年度の2年間をかけて基礎から建て替えを行い、現在の校舎となりました。
 新校舎の建築に伴い、教科教室型システムを導入するとともにさまざまな工夫を凝らし、充実した施設・設備を備えています。

 (1)校庭を広く取るため体育館と温水プールを地下に設置し、その地下に入るための建物(「体育館棟」)の屋上を人工芝の校庭としました。
    この工夫により、校庭は最大200mのトラックが取れる広さがあります。
 (2)体育館棟の地下1階には温水プールと小体育館があり、地下2階には大体育館があります。温水プールは区民の方々にも開放しています。
    体育館はいずれも冷暖房を完備し、校庭には夜間照明装置が設置されています。
 (3)教室がある建物は「校舎棟」と呼んでいます。木とガラスを多用し、光と風を採り入れるようなデザインを採用しています。
    70年以上前の上原中創立当初からある「くすのき」を中庭に残し、それを360度取り囲むような教室配置になっています。
 (4)教室にはそれぞれにホームベースが隣接しており、教科ごとに「教科研究室(準備室)」とメディアセンターを設置しています。
 (5)その他の施設として、ランチルーム、和室、ウッドデッキ、柔道場(多目的室)、教育相談室などがあります。
    また、トイレと階段は人感センサーによる自動照明となっており、トイレには洗浄便座と「だれでもトイレ」が設置されています。
 (6)太陽光発電装置、雨水利用システム、屋上緑化などを備え、環境にも配慮した施設となっています。

校庭温水プール大体育館小体育館校舎棟楠メディアセンターランチルーム屋上緑化