10月17日(火)
- 公開日
- 2023/10/17
- 更新日
- 2023/10/17
今日の給食
10月17日(火)の給食です。
・ご飯
・鶏肉とこんにゃくのうま煮(鶏肉、こんにゃく、にんじん、れんこん、ごぼう、干し椎茸)
・小松菜と豆腐の味噌汁
・牛乳
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今日は、さっぱりと和食の献立です。鶏肉とこんにゃくを、さまざまな根菜と合わせて煮しめました。
ところで、この料理名にある「うま」とは、どんな味のことを指していると思いますか?
「うまい」という言葉について、さまざまな辞典をひいてみたところ、古語辞典に「うまし」という項目を見つけました。「味が良い、おいしい」という意味の形容詞だそうです。さらに、「うまし」は漢字では一般的に「甘し」と書かれてきたということがわかりました。
たとえば、奈良時代に編纂された「万葉集」には、おいしさの表現として「甘い(うまい)」という言葉が使われている句を見つけることができます。
この読み方の理由として、熟した果物についての表現が転じておいしさの表現になったという説があります。人にとっての甘みの大切さが想像させられますね。
今日のうま煮も、「甘い」に「煮る」と書いて「うまに」と読む書き方が今でも残っています。
ちなみに、和食のだしなどの味を表現するのに使われる「うまみ」は、20世紀に入り、味の成分の研究が進んだ結果、あてはめられた表現のようです。「うまい」が指す味のイメージが、時代によって変わっていることが実感できます。
少し濃いめの味の煮物で、しっかりご飯を食べてくださいね。
※学校蔵書にある、旺文社「全訳古語辞典 第四版」および、小学館「古語大辞典」を参照しました。