9月20日(水)
- 公開日
- 2023/09/20
- 更新日
- 2023/09/20
今日の給食
9月20日(水)の給食です。
・発芽玄米ご飯
・ごま酢和え(きゅうり、だいこん、にんじん)
・ひろうす(押し豆腐、干し椎茸、えだまめ、玉ねぎ、じゃがいも)
・沢煮椀(にんじん、しめじ、ごぼう、油揚げ、みずな)
・牛乳
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今日9月20日は、秋のお彼岸の入りの日です。お彼岸は仏教に由来する慣習で、春と秋の二回、それぞれ春分の日と秋分の日の前後三日ほどの期間を指し、お墓参りなどを行うのによい日だとされています。
今日の給食は、お彼岸に関連して、「精進料理」の献立を作りました。精進料理とは、仏教の教えに従い、植物性の食材だけを使用した料理のことを言います。動物の殺生を禁じているため、肉や魚を使うのはもちろん、かつお節で出汁をとることもできません。主食のひろうすは、関東ではがんもどきと呼ばれ、「がん」という鳥の肉の料理を豆腐で再現したものだと言われています。「ひろうす」という名前は、おもに関西での呼び名ですが、ポルトガルに似た形の揚げ菓子があり、そこから取られているのだと考えられています。
また、お吸い物の出汁は、干しシイタケと昆布でとっています。沢煮椀は、本来は細切りにした野菜と肉で作りますが、今日は肉の代わりに油揚げを使いました。
精進料理は、使える素材に制約がある分、素材の味を引き出す方法や、食感を肉や魚に近づけて楽しむ工夫が発達し、さまざまなレシピが伝えられています。味わいながら食べてみてくださいね。
また、精進料理について触れられる本・漫画を紹介します。もし興味が出たら、手に取ってみてくださいね。
「土を喰う日々—わが精進十二ヵ月— 」水上勉...幼少期から禅寺で奉公しながら育った筆者が、寺の食事を預かった記憶などをつづったエッセイです。冬のさびしい畑からとれた材料で、酒好きの僧侶のためのつまみを作る様子など、つつましいはずなのにおいしそうに感じる料理が多く、おもしろいです。最近、映画化もされていました。
「サチのお寺ごはん」かねもりあやみ...仕事に忙殺されている主人公が、たまたま出会ったお寺の人々と一緒に精進料理を作って食べる体験をしながら、日々の悩みの落としどころを見つけたり、食べる楽しみに気付いたりする漫画です。精進料理で作れる味や食感のレパートリーの多さに驚かされます。