学校給食週間献立 1月29日(月)
・焼き鯖寿司 ・大根のごまよごし ・さつまいもの味噌汁 ・ぽんかん
焼き鯖寿司とごまよごしは、福井県の郷土料理を給食風に少しアレンジしてみました。 鯖は大変いたみやすい魚で、冷蔵庫などのない時代は保存が大変困難でした。そこで保存法として考え出されたのが、「焼き鯖」でした。そして冷めても美味しく食べられる魚ということから、焼き鯖寿司ができました。 給食では食べやすいように、身をほぐして混ぜ込んでみました。 「ごまよごし」は、野菜をゆでて細かく切り、味噌で味つけしたもの「よごし」と呼ばれています。今日の献立では、黒のすりごまを使用する予定でしたが、納品の手違えでいりごまになってしまいました。 すりごまの場合、もう少しコクが出て美味しかったのですが、サッパリ味に仕上がりました。 学校給食週間献立 1月26日(金)
・わかめごはん ・くじらの竜田揚げ ・お浸しわさび醤油 ・白菜の味噌汁
鯨肉はビタミンAが豊富で、低脂肪、低コレステロールです。また、高たんぱく、高鉄分と栄養価に優れた食材です。 日本では、縄文時代からくじらが食べられていたとされています。江戸時代後期に出版された本には、くじらの約70もの部位について料理法が記載されており、骨と歯とヒゲ以外、おいしくいただく記述があります。この本によると、一番おいしいのは「尾の身」とされ、尾に近い部分の背の肉だとか。 戦後の食糧難の時には給食にも貴重なたんぱく源として出ましたが、だんだんと豚肉や鶏肉が食べられ、1987年に商業捕鯨が停止となり、ほぼ鯨肉は食べられなくなりました。 くじらを食べ物とするのは賛否両論ありますが、日本の食文化を踏まえ、色々と考えてみてください。 学校給食週間献立 1月25日(木)
・塩おにぎり ・鮭の塩焼き ・即席漬け ・すいとん
今日は明治22年の最初の給食を再現してみました。 山形県鶴岡町の私立忠愛小学校で、貧困児童を対象に無料で学校給食を実施したのが学校給食の始まりとされています。 最初の給食では、おにぎり、塩鮭、菜の漬物でした。質素ですが、この当時ではご馳走ですね。これだけでは栄養が足りないので、すいとんも付け足しました。 おにぎりも給食室で一個づつむすびました。全部で360個。 調理さんが頑張ってくれました。 学校給食週間献立 1月24日(水)
・ミートスパゲッティ ・コールスローサラダ ・フルーツヨーグルト ・東京牛乳
1月24日から1月30日までは学校給食週間です。給食について、みなさんにいろいろと考えて欲しい週間です。 今日は昭和44年頃の給食を再現してみました。それまではパンのみの給食でしたが、昭和40年代から麺も出るようになりました。地域によっては、「ソフト麺」が出ていたところもあります。 牛乳はいつも飲んでいるメイトーではなく、「東京牛乳」にしてみました。 多摩地区の酪農家から集乳した生乳を、西多摩郡日の出町にある 協同乳業の工場でパックに詰めています。 産地も製造工場も東京都内です。都内でも酪農を行われていることを知っていましたか? 給食中、「いつもの牛乳よりも美味しい」と言っているクラスがありました。いつもの牛乳と比較すると、東京牛乳の方が乳脂肪分、無脂乳固形分が少し高いので美味しく感じたのだと思います。また、「青森で産地直送のを飲んだら美味しかった」と話している生徒がいました。毎日飲んでいる牛乳ですが、それぞれ味などが少し違います。牛乳について考えてみるいい機会だったのではないでしょうか。 今日の給食 1月23日(火)
・ごはん ・手作りふりかけ ・肉じゃが ・みたらし団子
肉じゃがの主役のじゃがいもは、ビタミン類を多く含んでいます。ただ、水溶性ビタミンのため、調理中に栄養素が水に溶けだしてしまいます。しかし、肉じゃがはじゃがいもを煮ることで溶けだした水溶性ビタミンを一緒に食べられるため、栄養素を摂取できます。 他にもカレーやシチューなど、煮込み料理には水溶性ビタミンも上手に取り入れることができるのでおすすめです。 今日の給食 1月22日(月)
・ビビンバ ・わかめスープ ・いちご
ビビンバとは、ピビダ(混ぜる)+パッ(ご飯)=混ぜご飯で、本来は残りご飯にナムルやコチュジャン、ごま油などを混ぜて食べる手軽な料理です。 今日の給食では、野菜のナムル、肉、炒り卵を具材にしてみました。 味噌だれは、味噌、砂糖、みりん、豆板醤を合わせて作った手作りです。 今日も美味しくいただきました。 今日の給食 1月19日(金)
・ごはん ・カレイのおろし炊き ・かぶの浅漬け ・えびだんご汁
カレイは煮つけ、唐揚げ、ムニエルなどの料理法が人気です。今日は片栗粉を付けて揚げ、そこに味を付けた大根おろしをかけてみました。冬大根なので辛味もなく甘みを感じ、揚げたカレイと一緒に食べるとさっぱりとして美味しかったです。 カレイもふっくらと柔らかく、調理さんが上手に揚げてくれました。 えびだんごも給食室で作りました。えびのすり身と少しのパン粉を混ぜ合わせて団子にして、汁の中に入れました。具材に野菜がたっぷりなので、えびがそれほど主張していませんが、こちらも美味しくいただきました。 今日の給食 1月18日(木)
・焼き肉丼(豚キムチ丼が変更になりました) ・和風フォースープ ・ネーブルオレンジ
発注の都合で焼き肉丼になりました。豚キムチ丼を楽しみにしていた人たちはごめんなさい。キムチが苦手な人はラッキーだったのでしょうか。 焼き肉丼にするために、当初の献立にはない玉ねぎを急遽追加しました。 玉ねぎには食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。また、ケルセチンや硫化アリルといった疲労回復や血液をサラサラにする成分も豊富です。 玉ねぎの皮にもケルセチンというポリフェノールが含まれているので、「玉ねぎの皮茶」などにして取り入れるのもいいですね。 今日の給食 1月17日(水)
・チョコチップパン ・マカロニグラタン ・スコッチブロス
スコッチブロスは肉や野菜、大麦や豆などの穀物類がたっぶり入ったスコットランド(イギリス)の代表的なスープです。スコットランドは気候と土壌の条件が悪く野菜や小麦が育ちにくいため使う食材は限られてしまいます。アイルランドやイングランドと同様にじゃが芋がよく食べられています。 名前の由来は、「スコッチ」とは、「スコットランド産の」という意味で、「ブロス」と名の付いているものは、「とろみのない澄んだスープ」のことです。つまりスコッチブロスとは「スコットランド産の澄んだスープ」ということを意味になります。 スコットランドでは、冬場によく食べられるスープです。寒い日に具だくさんの暖かいスープは有難いですね。 今日の給食 1月15日(月)
・嬬恋丼 ・根菜となめこの味噌汁 ・りんご
嬬恋丼は前に出たワンダフル給食のアレンジ献立です。 群馬県の嬬恋の食材を使って作るのでこの名前にしたそうですが、今日のキャベツは愛知県産でした。 キャベツの出荷量を都道府県別でみると、1位が愛知県、2位が群馬県ですが、群馬県の嬬恋村のキャベツの売上は全国の総出荷量の半分を占め、「日本一のキャベツ産地」となっています。 今日の給食 1月12日(金)
・ナシゴレン ・もやしのスープ ・おからチョコケーキ
チョコケーキは、ピュアココアを小麦粉とおからに混ぜ込み、チョコチップを加えて作りました。小麦粉の分量が1の割合に対して、おからは3です。それなりにおからが入っていますが、言われないと気が付かないまま食べられると思います。 今回はチョコチップを入れましたが、クルミやレーズンを入れても美味しく食べられます。 お家で作ってみてはいかがでしょうか。 鏡開き献立 1月11日
・力うどん ・小松菜のお浸し ・金柑
「鏡開き」は、お正月にお供えしていた鏡もちを下ろして、無病息災を願って食べる行事です。おもちに刃物を向けるのは縁起が悪いとして、包丁は使わず、木槌で叩いて割りますが、「割る」という言葉も縁起が悪いので「開く」という言葉が使われています。 今日は給食室でもち巾着を作り、うどんの上に乗せて食べました。 美味しくできていたと思います。 果物は金柑です。金柑は他の柑橘類と違い、皮ごと食べるのが特徴です。皮には「シネフリン」というのどの風邪や咳止めに効果のある栄養素があります。 風邪予防にちょうどいい果物ですね。 今日の給食 1月10日(水)
・古代米ごはん ・鱈の西京焼き ・切り干し大根の含め煮 ・かきたま汁
古代米は、古代の稲の品種が持っていた特色を色濃く残した稲のことだと考えられています。 そのなかでも、赤米や紫黒米(黒米)香り米という、玄米に色や香りを持った米は、品種改良の対象にもならず、現在でも日本や世界の一部の地域で栽培され続けています。 古代米は白米よりも栄養価が高く、今日使用した黒米はポリフェノールが含まれています。 1月9日(火)
・カレーライス ・ツナサラダ
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 お正月はおせち料理など美味しいものをたくさん食べたでしょうか。 新年最初の給食は、無難にカレーライスにしてみました。 カレー粉とガラムマサラ、ナツメグ、グローブ、黒コショウをブレンドして作りました。 そもそも日本で市販されているカレー粉は、通常20〜30種類のスパイスが使われていて、メーカーによって種類や配合割合が違います。 また、ガラムマサラも通常3〜10種類のスパイスで作っています。 このように、たくさんのスパイスで作られているカレーですが、自分でオリジナルブレンドで作ることもできます。1から作るのは難しいと思いますが、普段のカレーに少しスパイスを足すことで、オリジナルのカレーを作ってみるのもいいですね。 |
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