7月10日(月) 朝会のお話
- 公開日
- 2023/07/10
- 更新日
- 2023/07/10
校長室から
先週の土曜日は、道徳授業地区公開講座といって、道徳の授業をおうちの方に見ていただきました。主人公の気持ちを考えたり、自分だったらどうするか想像したりしたことでしょう。
ここで、質問です。道徳って、どんな力をつける教科なのでしょうか。「言葉」や「文字」の力をつけるのは、何の教科ですか。そう、国語ですね。では「形」や「数」の力をつけるのは…そう、算数ですね。
では、道徳はどんな力をつけるのでしょうか。これは、とても難しい問題で、正解は一つではありません。
校長先生は、道徳は正しい「心」について考える教科だと思います。人間は誰でも「がんばろう」「ルールを守ろう」という正しい心と、「面倒だなぁ」「ちょっとくらい、いいでしょ」というよくない心の両方をもっています。そして、そのどちらの心が勝つかで行動が変わってきます。
看護当番の先生の記録に、「休み時間の後に、ボールが校庭に落ちていた。」と書かれていた日がありました。これは、よくない心が勝ってしまったのでしょうね。でも別の日には、「落ちていたボールを6年生が拾って片付けていた。」という嬉しいことが書かれていました。これは「自分が使ったわけじゃないけど、みんなのために片付けよう。」という正しい心が勝ったのですね。
このように正しい心が強くなると、その人はぐっと成長します。どうしたら正しい判断ができて、自分を成長させることができるのか、それを道徳で考えてほしいと思います。