1月29日(月) 朝会のお話
- 公開日
- 2024/01/29
- 更新日
- 2024/01/29
校長室から
今日は、宇宙についてのお話をします。これを聞いて、「あの話かな?」とピンと来た人はニュースや科学に関心が高い人ですね。日本の無人探査機「SLIM」が月への着陸に成功しました。これは、世界でも、旧ソ連、アメリカ、中国、インドに続いて5か国目となります。さらに、着陸予定地から55mしか離れていないピンポイント着陸にも成功し、これは世界で初めての快挙となりました。
SLIMは月に着陸する直前にメインエンジンが1つ抜け落ちるトラブルに見舞われましたが、逆立ちの体勢にはなったものの無事に着陸でき、世界からも認められました。
この様子は、SLIMが着陸直前に放出したSORA-Qという直径約8cm・重さ約250gの変形型月面ロボットによって撮影されました。ボールのような形をしていて、月に着陸すると月面を走れるように変形して車輪を出し、カメラで周囲を撮影しています。
このSORA-Qの開発には、おもちゃメーカーとして有名な「タカラトミー」が関わっており、おもちゃの開発によって培われた変形技術や超小型化・超軽量化を実現したそうです。
皆さんの中には、変形したり合体したりするロボットで遊んだことがある人も多いと思います。その技術が、宇宙事業を成功させたのです。そんなすごい研究をしている企業やJAXAは日本の誇りだなと思いました。