【12/13・12/24全校朝会】冬休みの過ごし方

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12月13日の全校朝会では、子どもの権利条約第2弾として、二つの権利を紹介しました。

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まずは、第31条「休み、遊ぶ権利」です。これは、子供たちには人気の権利で、「子どもは休んだり、遊んだり、文化芸術活動に参加する権利をもっています。」というものです。だから、学校には休み時間があるし、学芸会や展覧会、鼓笛隊や音楽鑑賞教室があるのですね。
でも、これはずる休みをしてよい、というものではありません。
なぜなら、皆さんには第28条「教育を受ける権利」があるからです。28条の前半には、「子どもは教育を受ける権利をもっています。国は、すべての子どもが小学校に行けるようにしなければなりません。」と書いてあります。皆さんがこのように小学校に来て学習しているということは、権利を正しく使っているということになるのです。

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そして今日は、冬休み前の全校朝会ということで、冬休みの過ごし方についてお話をしました。ご家庭での過ごし方の参考にしていただければ幸いです。

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さて、明日から、いよいよ冬休みです。冬休みは17日間あります。冬休みを充実したものにするために、私からは三つのことをおすすめをします。

一つめは「コロナに気を付けよう」です。夏休みのときと比べると、今は緊急事態宣言中ではありませんし、旅行やお出かけもできますね。ただし、最近はオミクロン株の影響もあり、東京でも少しずつ感染者が増えています。お出かけするときも、マスクをしっかりつけて、手洗いや消毒も忘れずにしましょう。

二つめは「規則正しい生活をしよう」です。長い休みには、自由な時間がたくさんあります。皆さんには休む権利がありますから、その時間をどう使うかは、皆さんの自由です。でも、ダラダラとゲームをしていたり、なんとなく動画を観ていたりするのは楽しいかもしれないけれど、時間の使い方としてはもったいないなと思います。
そんなときに、使えるのが、自分だけの時間割を作ることです。おうちの人と相談して、起きる時刻や寝る時刻、宿題をする時間、お手伝いをする時間、テレビを見る時間、ゲームをする時間、お風呂に入る時間など自分だけの時間割をつくって、実行してみてください。

最後は、「日本の伝統文化に親しもう」です。冬休みには、大晦日やお正月、成人式など、日本の伝統文化に触れる機会がたくさんあります。こちらは昨日5年生が作ったしめ縄です。このしめ縄や除夜の鐘、年越しそば、おせち料理、お年玉などにも、一つ一つ意味があります。そのような日本で大切にされてきた文化について親しみながら、それらの意味や大切にされてきた理由なども、調べてみるとよいでしょう。
高学年の皆さんは、外国の年越しやお正月の過ごし方について調べて、日本と比べてみてもおもしろいかも知れません。

コロナに気を付けながら、規則正しい生活をして、日本の伝統文化に親しむ、そんな冬休みを過ごしてください。そして、1月11日、みんなが元気で登校してくることを願っています。

【12/6全校朝会】子どもの権利条約について

今日12月10日は人権デーです。1948年(昭和23年)12月10日、国連が世界人権宣言を採択した日です。

今週の朝会では、子どもの権利条約について話をしました。

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皆さんは「子どもの権利条約」というものを聞いたことがありますか。
これは、18歳未満の子どもの権利を守るために、1989年、今から32年前の第44回国連という世界の平和と安全を守る機関の総会において決められ、1990年に発効しました。日本は1994年にこれに賛成をしたので、日本で子どもの権利条約を守るようになってから27年になります。
子どもの権利条約のうち、皆さんに関わることは40あります。しかし、このことを知っている子供は少なく、私はとても残念に思っています。
今日はそのうちの二つを紹介したいと思います。

まず一つめは、第19条 暴力からの保護です。
「親(保護者)が子どもを育てている間、どんなかたちであれ、子どもが暴力をふるわれたり、不当な扱いなどを受けたりすることがないように、国は子どもを守らなければなりません。」とあります。
「国」というと大げさな感じがするかも知れませんが、鳩森小学校も日本の国が作った教育基本法という法律に則ってつくられている学校なので、「学校が子どもたちを守る」ということもできます。
「子どもが暴力を振るわれる」とは、具体的にはおうちの人から暴力を振るわれる虐待や、学校で先生たちから暴力を振るわれる体罰、子供たち同士のいじめなどがあります。
また、暴力には実際にけがをさせたり、傷を負わせたりするものと、言葉による暴力、すなわち暴言があります。言葉による暴力は、傷やけがのように目に見えない分、やっかいです。実際の暴力も、言葉による暴力も、許されるものではありません。
皆さんは虐待や体罰、いじめから守られなければならない存在なのです。

もう一つは、第12条 意見を表す権利です。
「子どもは、自分に関係のあることについて自由に自分の意見を表す権利をもっています。その意見は、子どもの発達に応じて、じゅうぶん考慮されなければなりません。」とあります。
子供たちの意見は無視できない、大切にしなければならない、ということです。
しかし、先ほどの19条と関係しますが、自由に言った意見が、人を傷付けるものではあってはなりません。

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この後、子供たちにはこの二つの権利を行使して、アンケートに答えてほしい旨を話しました。アンケートとは、東京都教育委員会が例年12月に行っている体罰実態調査です。

また、鳩森小学校の子供たちのTeamsに子どもの権利条約に関するホームーページのリンクを貼っておきました。お子さんとぜひ話題にしていただけると幸いです。

「権利より義務でしょう」とか「権利を与えるとわがままになる」などという話も聞きますが、権利は自分自身を守る大切なものです。機会を捉えて、子供たちと考えていきたいと思っています。
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