【12/6全校朝会】子どもの権利条約について

今日12月10日は人権デーです。1948年(昭和23年)12月10日、国連が世界人権宣言を採択した日です。

今週の朝会では、子どもの権利条約について話をしました。

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皆さんは「子どもの権利条約」というものを聞いたことがありますか。
これは、18歳未満の子どもの権利を守るために、1989年、今から32年前の第44回国連という世界の平和と安全を守る機関の総会において決められ、1990年に発効しました。日本は1994年にこれに賛成をしたので、日本で子どもの権利条約を守るようになってから27年になります。
子どもの権利条約のうち、皆さんに関わることは40あります。しかし、このことを知っている子供は少なく、私はとても残念に思っています。
今日はそのうちの二つを紹介したいと思います。

まず一つめは、第19条 暴力からの保護です。
「親(保護者)が子どもを育てている間、どんなかたちであれ、子どもが暴力をふるわれたり、不当な扱いなどを受けたりすることがないように、国は子どもを守らなければなりません。」とあります。
「国」というと大げさな感じがするかも知れませんが、鳩森小学校も日本の国が作った教育基本法という法律に則ってつくられている学校なので、「学校が子どもたちを守る」ということもできます。
「子どもが暴力を振るわれる」とは、具体的にはおうちの人から暴力を振るわれる虐待や、学校で先生たちから暴力を振るわれる体罰、子供たち同士のいじめなどがあります。
また、暴力には実際にけがをさせたり、傷を負わせたりするものと、言葉による暴力、すなわち暴言があります。言葉による暴力は、傷やけがのように目に見えない分、やっかいです。実際の暴力も、言葉による暴力も、許されるものではありません。
皆さんは虐待や体罰、いじめから守られなければならない存在なのです。

もう一つは、第12条 意見を表す権利です。
「子どもは、自分に関係のあることについて自由に自分の意見を表す権利をもっています。その意見は、子どもの発達に応じて、じゅうぶん考慮されなければなりません。」とあります。
子供たちの意見は無視できない、大切にしなければならない、ということです。
しかし、先ほどの19条と関係しますが、自由に言った意見が、人を傷付けるものではあってはなりません。

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この後、子供たちにはこの二つの権利を行使して、アンケートに答えてほしい旨を話しました。アンケートとは、東京都教育委員会が例年12月に行っている体罰実態調査です。

また、鳩森小学校の子供たちのTeamsに子どもの権利条約に関するホームーページのリンクを貼っておきました。お子さんとぜひ話題にしていただけると幸いです。

「権利より義務でしょう」とか「権利を与えるとわがままになる」などという話も聞きますが、権利は自分自身を守る大切なものです。機会を捉えて、子供たちと考えていきたいと思っています。
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