アオギリ船の物語
幼稚園のブランコ付近に、たくさんの茶色の実が落ちているのを知っていますか?
アオギリという木に付いている実なのですが、不思議な実の付き方をするんです。 一般的な植物は花が咲いた後に実が付きますが、アオギリの葉は緑の時には閉じていて、枯れてくると開き、葉の端には丸くて固い茶色の実が付きます。 その姿はまるで実が船に乗っているようにも見えます。 ばら組の子供たちにとってはその実はとても大切で、園庭に出ると大勢の子たちがせっせと集めてはカップに入れ、ごっこ遊びの中でごちそうに使ったり、テーブルを坂にして転がしたりして遊んでいました。 園長先生がいらしたときに、「アオギリが水辺にある所では、葉が落ちると、まるで船のように実が川下の方に運ばれ、集まってまた、新たな木になるそうだよ」と教えてもらいました。 実が船に乗って運ばれるなんて、なんてロマンチック! まるで物語のようですね。 |
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